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    Bill Lawrence

    • 2016.07.29 Friday
    • 21:40

    今日は楽器の話を。

     

    Bill Lawrence製のStratocaster(以下、ストラト)。
    ボクが所有している楽器の中で一番の古株で、
    もう25年以上のつき合いだ。

    その昔、先輩から「売りたい楽器があるんだけど、
    Tokaiのストラトなんだけどさ、2万円で買わない?」と
    言われ、「月賦でいいなら」と先輩の家に遊びに行った。


    Tokaiのストラトは、ハムバッカ―が2つに
    ゴツいアームがついていて、
    そのとき自分はハードロックが好きだったこともあり
    もう買う気まんまんだった。

    でもそのTokaiのストラトの隣に
    このBill Lawrenceのストラトが置いてあった。
    「これは?」と聞いたら
    「これも売りたいんだけどねえ、
    定価が高かったからこっちは3万円ね」
    弾かせてもらったらムチャクチャ弾きやすい。
    アンプに通した音もいい。
    もうすっかり一目惚れ(一弾き惚れ?)。
    「やっぱりこっちがいい」と言って、
    先輩に譲ってもらった。
    支払いが終わるのに1年ほどかかったけど(笑)。

     

    それにしても、つくづくいいギターだと思う。
    当時、Made in Japanのギターは
    2流と思われていたこともあったし、
    それほど売れなかったのだろう、
    Bill Lawrenceというメーカーは
    その後なくなってしまった。

     

    このギターには後日談があって

    売ってくれた先輩から10年後くらいに

    「あのストラト買い戻したいんだけど」と

    相談をもちかけられた。

    当然ながらその時

    「絶対に売らん」と即答でつっぱねた(笑)。

     

    そうは言っても一時期、本物のFenderに憧れ、
    何人かの知り合いにFenderのストラトを
    弾かせてもらったけど、
    自分はこのストラトの方がしっくりくる。
    リアピックアップの芯があってエッジの立った音もいいし、
    フロントピックアップの丸い音もいい。
    指板に指が吸い付く感じも
    Fenderのストラトでは味わえない。

    そして何より頑丈。

    年数が経っていても

    コンディションはバッチリ。

     

    ただ、一つ欠点があって
    あまりに完璧すぎるゆえ、楽器としての魅力に
    欠けている。
    なので、宅録では8割方このギターを使うけど
    ライブではほとんど使用しない。

    人だって完璧な人間には魅力を感じないように
    欠点やダメなとこがあった方がいいし、
    何より器用すぎるのはロックじゃない。
    それにライブとなれば、
    不器用なギターの方が燃えるんだな(笑)。

     

    明日は、震災後に知り合ったミュージシャンに
    呼ばれてセッション&レコーディング。
    このストラトを持って行く予定。
    それにしても、そのミュージシャン、
    ギターがメチャクチャ上手いんだけど
    自分が出る幕はあるんだろうか。

     

    タカノ

     

    このBlack Labelピックアップが
    よくできているんだと思う。

     

    独特のヘッドの形もお気に入り。

    小高神社の野馬懸

    • 2016.07.26 Tuesday
    • 21:36

    昨日は相馬野馬追の最終日、野馬懸。
    数ある野馬追の行事の中でも
    これが最も神事らしいと思う。

    裸馬を追って捕まえるという
    相馬野馬追の原点だ。

     

    それにしても
    南相馬市小高区の避難指示が解除されて
    初めての野馬懸だったけど、
    特別なことは何もない。
    1000年以上の歴史と伝統というのは
    そういうことなんだろう。

     

    今日もVIPのお客さんの案内役だったのだが
    予想どおり、
    そっちのけで写真を撮りまくってしまった(笑)。
    騎馬武者を見るとスイッチが入るんだなあ。

     

    今から20年ほど前、デジカメなんてなかったころ
    当時尊敬していた先輩から
    「シャッターは指で押すな、心で押せ」と教えられた。
    つまり、ファインダーを覗いたら
    全神経を集中しろ、ってこと。
    それに、当時はフィルムだったから、
    ムダにシャッターを切ると
    現像代もかさむし、肝心な時にフィルム交換、
    なんてこともあったので、
    1枚1枚ムダにするなっていうメッセージでもあった。

    それに比べれば今のデジカメはとっても便利。
    でも、ボクはそのころのクセが抜けないんだなー。
    シャッターは極力切りたくない。
    今の時代、まったく無意味なこだわり(笑)。

     

    ということで相馬の夏が終わってしまった。
    体力的にはほぼ限界…。

     

    タカノ

     

     

     

    血が騒ぐぞ相馬野馬追

    • 2016.07.24 Sunday
    • 17:35

     

    今日は相馬野馬追の本祭りの日。

    いつもの年だと仕事で野馬追の写真撮影を命ぜられるのだが
    今年は、その仕事を免れた。
    その代わり、今年は自分にとっての上客様たちが
    関西方面から野馬追を見に来るというので、

    「勝手に見ますから」と言われたけど

    案内の役を買って出た。

     

    昨日の宇多郷(相馬市)の総大将出陣式に始まり
    北郷(南相馬市鹿島区)の総大将御迎え、
    中ノ郷(南相馬市原町区)の宵乗競馬と宵乗軍者会、
    そして今日、中ノ郷で行われた
    行列、甲冑競馬、神旗争奪戦。

     

    プライベートで見る野馬追も悪くない、
    というか血が騒ぐんだよね。
    子どものころキライだった野馬追だけど
    こうやって夢中になってしまうのは
    やっぱり自分も相馬の人間だという証。

     

    今日は野馬追にしては珍しく午前中は雨も降って
    カッパを着用しての観戦。
    今日のお客さんにも
    「雨天で延期にはならないんですか?」と
    言われたけど、戦(いくさ)に天候は関係ない、
    合戦の日が決まれば、延期はあり得ない、
    と説明した。

     

    でも、騎馬武者を前にすると
    自分は案内そっちのけで
    野馬追の写真を撮りまくり、
    これじゃいつもの年と何も変わらん(笑)。

     

    2014年9月発行の「そうま・かえる新聞」にも
    書いたことだけど
    東日本大震災があって原発事故があって
    避難区域が設定されて、
    ボクらは着るもの、食べるもの、住むところ、
    いわゆる衣食住に困って途方に暮れた。

     

    あのときは、まず生きるために
    音楽とか絵とかいわゆる芸術とか文化とかが
    役に立たないものだと思われて、
    実際にボクもそう思った。

     

    でも人は1人では生きていけない。
    1人ぼっちで生きていくのだったら
    衣食住だけでいいのかもしれないけど
    仲間と手を携えて街を作っていくには
    衣食住だけでは足りない。
    芸術だったり文化だったり伝統、
    そういった仕事の上下関係
    (というのはカネを生み出すもの)に縛られない
    地域で共有できる想いが必要なんだと思う。

     

    野馬追に出場する騎馬武者は
    「戦に行く=今日死ぬかもしれない」という
    覚悟を持って出てるから。
    つまりそれは、生死を賭けた伝統。
    そこが遊び半分の行事とはちょっと違う。

    実際に野馬追の本祭りに出て

    亡くなってしまう若武者もいるからね。

    今年は大丈夫だったようだけど。

    そこも含めて

    この地方に相馬野馬追があって良かった、
    改めてそう思った。

     

    明日は7月12日に避難指示が解除された
    南相馬市小高区の小高神社で野馬懸だ。
    明日も楽しみー。

     

    タカノ

     

    総大将出陣(相馬市、7月23日)。

     

    宵乗軍者会(南相馬市原町区、7月23日)

     

    雨の中の御行列(南相馬市原町区、7月24日)

    スタートライン

    • 2016.07.12 Tuesday
    • 23:46

     

    商店があり、病院があり、いこいの場があり
    道路が整備されていれば、そこは「街」というのだろうか。
    ボクはそうは思わない。街の主役は「人」だ。

     

    南相馬市の20km圏内に出されていた避難指示が今日解除された。
    JR小高駅にたくさんの人を乗せた始発便が到着し、
    7時30分からJR小高駅前で避難指示解除のセレモ二ー、
    「南相馬市復興に向けての誓い」が開催された。

     

    あの日から5年4か月。
    当時の小学生のほとんどは
    別の土地で中学生や高校生になった。
    古里に戻ることを夢見ながら亡くなった方もいる。
    この間、20km圏内では危険な建物が取り壊され
    ライフラインの整備も終わり、
    生活圏の除染が終了した。
    復興公営住宅が建設され、
    いくつかの民間の商店が営業を再開した。
    でも、そこは「街」じゃなかった。

     

    避難指示が解除されたからといって
    一気に何かが変わるわけじゃない。
    昨日と今日、見た目としては
    劇的に変わるものなんてない。

     

    でも、一つ言えることは
    一度息絶えた「街」に魂が入ったということ。
    今日がスタートラインだ。

     

    タカノ

     

    小高駅に入ってきた始発便

     

    野馬追の礼螺(れいがい)が市民を出迎え

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