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    岩手県岩泉町災害ボランティア(その3)

    • 2016.09.29 Thursday
    • 20:12

    南相馬市在住のユハラです。

     

    前回に続き、岩泉町の災害ボランティアの話です。

    初日の作業を終え、この日の宿は宮古市です。

    岩泉町からおよそ1時間20分。

     

    同じグループのリーダーに駐車場で話を聞いてみると、

    東日本大震災のボランティアで岩手に入り、

    広島の土砂災害にはいかなかったけど、

    熊本には3週間ボランティアに行ってきた、とか

    特別な事をしているというよりは、

    日常的な事として動いているようです。

    実はこの方は70代、自営業でいくら時間は融通がきくといっても

    この行動力には本当に頭がさがります。

     

    そんなことで、18時過ぎに宮古市のホテルに到着したものの、

    市街地から離れていたこともあり、外出する気力全くなし。

    翌日も8時30分から受付ですので、

    目標は6時30分朝食、7時出発。

    PA機材より重いものを持った事がない自分にとっては

    厳しい作業でした。恐らく使う筋肉が違うんでしょうね。

     

    で、翌朝。

    予定を15分遅らせながら行動開始(単に起きれませんでした)。

    岩泉町社会福祉協議会到着は8時30分をちょっと過ぎた時間。

    受付を済ませると、今日は12番というグループ。

    既に10組のボランティアが現場に向かっています。

    今日の作業内容は、既に土砂出しが終わったお宅での作業で、

    廃棄する家財の仕分けなどを行うとのこと。

    前日とは違う資材をピックアップし、

    今回は送迎付きで現場に向かいます。

     

    現場に到着すると、別なお手伝いの方も来ており、

    既に仕分けはほぼ終わり、

    家の周りに堆積した土砂の掻き出しをしています。

    自分たちは家主さんと相談し、家の中の細かい部分の清掃です。

     

    ・床下の構造がどうなっているかというと、

    基礎の上に土台となる柱があり、大引とか根太と呼ばれるものが敷かれています。

     

    床下.jpg

     

    土砂出しをするのには、床板をはがし、

    最初の方は大引や根太と呼ばれる板の上に乗って掻き出すようになります。

    当然、土砂と言っても粘土質の堆積物ですので、

    地面に降りたり柱に乗ったりと作業をしているうちに

    柱も汚れてしまいます。

    前日の作業では、床下の泥は出しても、

    自分たちで汚してしまった大引とか根太の部分までは

    綺麗にするところまでは出来ませんでした。

     

    自宅を再建する場合、土砂をだし、土台がどこまで使えるかを

    確認しながら工事に入ると思うのですが、素人考えで、

    可能であれば、現在使われている材料をそのまま使うというのが

    一番手っ取り早いと思われます。

    消毒はするものの、汚泥ですのできちんと落とさなければ、

    匂いも残ります。

     

    という事で、この日の僕の作業は、床下の柱や壁面の汚れを落とす作業。

    最初は、植栽べらで表面についた泥をこそぎ落とし、

    ほうきで掃くという作業の繰り返しでしたが、

    簡単には落ちません。

    隅の方には砂が入り込み、固まっています。

    同じ作業をしていた方と相談し、

    「たわし」がいいかなということになり社協に連絡し

    持ってきてもらいました。

     

    で、たわしを使ってからは作業の進み方が違います。

    木目がはっきり見えてきます。磨くことで柱に艶もでてきます。

    単なる自己満足かしれませんが、

    「汚れを落とす」というところから「柱を磨く」という

    域に達しています。

    最初の頃のたわしを使わなかったところも、再度たわしで磨き、

    細かい土も落とし、本日の作業は終了です。

     

    ここのお宅の方は、2階部分は大丈夫でしたので

    そこで生活をされていたとのことですが、

    1階部分は一部を除いて土足での出入りをしていたので

    作業に入る前の1階部分は泥だらけです。

    ※一部といっても、床板を剥がした上にコンパネを敷き、

    その上にブルーシートを敷いて、座れるようにしたスペースが1坪くらい。

     

    柱の1本1本、大引、根太の1本1本が綺麗になることで、

    工事が完了されるまでの期間、毎日目に入る景色も変わり、

    その事でちょっとでも気持ちが楽になれば嬉しいです。

     

    今回作業をした現場のすぐ前にも川が流れています。

    P1030892.JPG

    ・土手の上から撮影

    P1030894.JPG

    ・やはり、土手はそれほど高くありません。

    P1030898.JPG

    ・反対側です。やはり道路に土砂が流れ込んだ痕跡が見えます。

     

    今回作業をしたお宅の裏手には、すぐ山が迫っていて、清水が

    湧いている場所があります。水は豊富です。

    ※道具類の洗浄もその水場で行い、社協で消毒をし返却します。

    台風10号では、正面の川が氾濫して土砂が流れ込み、

    後ろの山からの水も出るでしょうから、全く逃げ場がありません。

     

    今回、2日間の作業を終え、町全体を見てみると、まだまだ人の手が必要です。

    宿泊する場所なども整備されつつありますし、

    道路も少しずつ良くなると思いますので、

    ボランティアに参加するのも少し楽になる思います。

    気になった方は、

    岩手県社会福祉協議会 http://www.iwate-shakyo.or.jp/

    岩泉町災害ボランティアセンター http://iwaizumi-shakyo.or.jp/?p=612 に

    問い合わせをしてみてください。

     

    岩手はあっという間に秋から冬と寒い時期に突入します。

    岩泉の方に一日も早く、平穏な日々が訪れることを願うばかりです。

     

    冬が来る前に、10月、もしくは11月にもう1度行ければいいのですが…。

    今回、2日間の走行距離、岩泉町から宿泊先の宮古市までの

    移動も含めて822km。何度行っても岩手県が大きい事を痛感します。

    しかしなんですね、ダッシュボードの埃が気になる。

    IMG_1773.JPG

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      コメント
      ボランティア活動ありがとうございます!
      • ナカオ
      • 2016/10/01 6:36 PM
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